80歳でいくら残っていれば安心か?

80歳でいくら残っていれば安心か?

週刊朝日の「80歳でいくら残っていれば安心か?」という記事に、私のコメントが載りました。
(2022年4月22日号)




「80歳でいくら残っていれば安心か?」がテーマです。
80歳までは年金だけで何とか収支トントンという人も、介護が必要になると介護費用がプラスしてかかってきます。この介護費用についてFP(ファイナンシャルプランナー)がさまざまな見積もりをしています。
高い額を見積もるFPは、3000万円。安い額を見積もるFPは、800万円です。
記事の中の私のコメントは次のとおりです。
「FPの澤木明さんも『1千万円程度』を持論とするが、こちらは自身の介護体験がベースになっている。」
「澤木さんが考えたモデルケースは、介護期間を10年として在宅と介護施設の期間を半々とするもの。」として介護費用を計算すると、1000万円になるというものです。
一方、生命保険文化センターの調査によると、介護にかかる費用の平均は月額8.3万円。介護期間の平均は5年1ヵ月。住宅の改造費用などの一時費用が74万円。総費用を計算すると、581.1万円になるというものです。これをもとに介護費用800万円と見積もるFPもいます。
特別養護老人ホーム(特養)などの施設に入ると費用はもっとかかると見込まれますが、さらに有料老人ホームなどの介護施設に入ると3000万円もの費用がかかると解説するFPもいます。
つまり、「80歳でいくら残っていれば安心か?」という問いかけに対する回答は、「少なくとも1000万円くらいあれば安心」ということになるのではないかと思います。
「老後資金2000万円問題」が騒がれたとき、65歳時点で年金だけでは足りない金額が2000万円あることが明白になったわけですが、さらに「介護費用も考えると、あと1000万円必要です」と言われても、途方に暮れる人はたくさんいると思われます。
そこで、「どうすればいいのだ?」という疑問にこたえなければなりません。
私が提案する解決策は、「年金の繰下げ受給」と「チョイ働き」です。
この記事を執筆した首藤さんと意見が一致しました。
少なくとも70歳までは勤労収入で生活を維持し、70歳になったら繰下げ受給の年金をもらい始めれば、42%増額された年金をもらうことができます。
また、可能であれば、65歳以後も75歳くらいまでは、週2~3日程度の「チョイ働き」をして月収7~8万円、年収100万円の勤労収入を確保すれば、「介護費用1000万円」を確保できる見通しがつくのだはないかと考えています。
みなさん、いかがでしょうか?

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