どうして若者は荒野をめざすのか?

どうして若者は荒野をめざすのか?

2021年6月30日

 

どうして若者は荒野をめざすのか

今朝の新聞にこんな記事がありました。
「高収入うたう『情報商材』被害続々」
「投資の勝率めっちゃ上がるソフト買う?」「友人に誘われ60万円借金」
という見出しです。

大学生が友人から誘われて「もうけ話」にのったものの、60万円をだまされたことに気づいて、毎月1万5千円借金を返済し続けているという事件が紹介されていました。こういう事件が後を絶たないことが残念でしょうがありません。

「100万円を元手に、私は45億円儲けました」などという人がテレビに登場します。そういう人を「億り人」と呼ぶのだそうです。
そのような人を見たら、「自分も儲けることができるかも」と、思いたくなりますね。
非正規雇用が多くなる中、生活費に苦しむ人がまん延しています。コロナ禍でますます生活に困窮する人が増えていると聞きます。

私は、企業に呼ばれて、社員向けライフプランセミナーの講師をしていますが、就業時間内のセミナーなので、受講者が多く集まりますが、地元の市民向けライフプランセミナーでは、土曜日など就業時間外で行うと、ほとんど集まりません。

「老後に向けて、貯蓄しましょう」とか「定年後も働けるスキルノウハウを身につけておきましょう」などという当たり前の話には、若者はあまり関心がないようです。
それより「簡単に儲かる投資の極意」のようなセミナーには、お金を払ってでも、休日でも参加したくなります。

楽に儲けることができたら、この世に貧乏な人などいなくなる、という発想にはならないのでしょうか?